How are you?

English Treeでは、Active Circle(英語の歌を歌ったり、ミニゲームをしたり、約束事の確認をしたりする)の時間に、毎回輪になり互いに “How are you?(調子どう?)”と聞き合います。

How are you?

今、突然あなたがこう聞かれたらどう答えますか?

私なら、”I’m good. Thank you. How are YOU?(元気。ありがとう。あなたは?)”と答えます。これが私のノーマルで、特に「めっちゃ元気!!大興奮中!」とか、「すごい眠い…」「死ぬほどきつい」でない場合、ほとんどこれです(笑)あ、でも、聞いてくれる人とその場の雰囲気にもよるかな?

私は小さいころ、”How are you?”には、”I’m fine thank you. And you?”しかないと思っていました。幼少期、カナダでそれしか耳にしなかったのか、帰国後の英会話でそう習ったのか…定かではないですが、挨拶の一つとして、セットで覚えていました。しかし、中学か高校で、How are you?の意味と、色々なパターンの答え方を習いました。セットが、セットではなくなったのです…。Oh, no.

そうしてしばらくして、またカナダへ留学します。「自然な英会話」なんか忘れ切って、ガチガチの英語勉強した日本人として…。で、衝撃を受けます。

人に会うたび会うたび、知っている人でもそうでなくても、ただのすれ違いざまでも、”Hi! How are you?”とか”Hey! What’s up?”とか聞かれます。聞かれます…っていうか、言われます。「え、あ…えっと今は…」とか考えているうちに、次の会話が始まってしまったり、聞いた張本人どこかへ行ってしまったり…。

えぇぇぇぇぇ。答えなくていいのぉー???

答えなくてすらいいとは聞いてない…。

本当に、Hi!とセットの挨拶なので、最悪 “Hi!”と返せればいいんです(笑)

それでも、ちゃんと答えてくれる人もいるし、答えてくれるときもある。時と場合によるんですよね。それを知ってからは、また一時 “I’m good. Thank you. And you?”だけは言おう…と決め、練習し、慣れてきたらパターンを増やしていきました。

English Treeでは、はじめにいろんな気分の伝え方を練習します。「気分を聞かれているんだ」と理解するためにも。

みんな一生懸命考えて考えて、その時の状態を伝えます。andの使い方を覚えた子は、”I’m hungry and sleepy.(お腹すいてて、眠い)”など複数の状態を伝えます。「英語では、3つ以上のものが並ぶとき、andを最後にもってくるよ~」と説明したのを理解し、使ってみたいLily(年長)は、いつも “I’m …cold, sleepy, and hungry!”と答え、対抗したいRy(小2)はさらに多くの状態を答えます(笑)そんなにたくさん感じてないだろ!

リアルじゃない。確かに。実際には誰もそんなに待ってくれない。

でも、今はこれでいいと思っています。面倒くさくなってきて早く終わらせたい高学年は、”I’m OK. Thank you.”と答え始めました。そう、自然と「もうOKでいいや」となってくるんです(笑)”I am sleepy.”と答えて、Rachel(私)に毎回 “Why!? What time did you go to bed??(なんで?何時に寝たの?)”とか聞かれるの、うっとうしいですもんね。

最初はとにかく理解すること、しっかり伝えられることが大事。色々あることを知ることが大事。目を合わせることも大事。ほとんどの子が、まだそういう練習の段階です。徐々に時間制限を設けたり、面倒くさい質問を投げかけたりしてしぼっていき、ゆくゆくは、Active Circleで聞くのではなく、来て顔を合わせたときだけの挨拶にしていきたいなと思っています。

ただの挨拶…たかがHow are you…。でも奥が深い!!