英語、話せない!?

日本人は、英語の勉強はできるのに、英語話せないよね…と、よく耳にしませんか?中学生の時から少なくとも6年は勉強しているのに!!使える英語が身についていないなんて!!と嘆きます。

私は、小学校に上がる前に少しカナダに住んでいたことがありました。ラッキー!!と思われるかもしれません。しかし、そんな私も日本での上記6年間の英語学習で、むしろ英語が話せなくなった!と感じました。勉強すればするほど話せなくなるって、どういうこと!?と嘆きました。

「話せない」…つまり「コミュニケーションが取れない」と感じるときというのは、

・相手の言っていることが分からない(聞き取れない/聞き取れても意味が分からない)

・言いたいことはあるのに、単語が出てこない(日本語を英語に置き換えられない)

・文法的にあってる気がしない(3人称単数?過去完了?えっえっ語順はあってる?)

と感じるときかと思います。

日本のこれまでの英語学習、何が問題だったのでしょうか?

今の子どもたちが受けている教育では、それらは改善されているのでしょうか??

まず、日本の英語学習、何が問題だったかという点。色々な方が、色々なことを、色々な言い方で言っていますが、私は下記2点が大部分を占めると考えています。

  1. コミュニケーション4技能(聞く・話す・読む・書く)の優先順位を間違えていた
  2. 圧倒的に使う・触れる・学ぶ機会や頻度、時間が少なすぎた

今の保護者世代のほとんどは、4技能のうち「読む」「書く」をまずは学習し、その後「聞く」「話す」が少し混ざるものの、テストや入試ではほぼほぼ「読む」「書く」で英語力が判断されていたはずです。いかに単語を覚えるか、いかに正しく書けるかがカギでした。どうせ英語なんて使う機会ないし…、その方が「教えやすい」し「評価しやすい」という教える側の都合もあり、紙の上だけでの英語という学問を学ばされていたのです。

そして、その学習の量ですが、「どうせ使う機会ない」わけですので、中学校で週に2, 3回程度…だったのではないでしょうか?そんなんで、話せる…わけないです(涙)

みなさん、どうやって日本語話せるようになりました??「ママ」「まんま」「ワンワン」「ブーブー」「アンパンマン」などの単語が出るまでに、どれだけの日本語を浴びました??大体1歳ぐらいで単語が出る子が多いので、誕生して400日くらいでしょうか?毎日毎日浴び続けましたよね?乳児の起きている時間はせいぜい5, 6時間…とはいえ、ちょっとした単語が出るまでに2,000時間は浴び続けているわけです。

「ママ」と発して、ママが喜んで、「まんま」と発して、食べさせてもらって、「ワンワン!」と発して、「そうねぇ~ワンワンね~」と返してもらって、どんどん話せる単語や文が増えて、文字にも興味を持って、自分の名前が読めるようになって、書けるようになって… 母語が身についたわけです。

母語と外国語は違うとはいえ、「話せる」ようになりたいのであれば、それだけ「聞く」必要がありますし、「使って伝わる」経験も必要なのです。

今の子どもたちの受けている教育は改善されているかですが、私は大きく改善されていると思います。まだまだ教育者が対応しきれていない部分はありますが、国としては改善しようと必死です。小学校での強化としての外国語授業も始まり、中学校でも「聞く」「話す」がより重視されます。大学入試でも、いかに自分の考えを「発信できるか」が問われるようになっています。

なぜ?

この多様化したグローバル社会を生き抜くために、「英語が話せる」ということが必要だからです。「どうせ使う機会ないし」という時代は、もう終わりなのです。

今、学校教育は「使える英語を身につけさせよう」と必死になり始めたところです。不安なのは、現場が追い付いていないことと、使えるレベルになるだけの機会や環境がまだまだ日本には少ないということです。

ほとんどの日本人が「英語、話せない」と思っていて、それはある意味当然のことで、でもそれでは未来を生きる今の子どもたちにとっては大きな問題となる可能性が高いわけで、できるだけ時間のある早いうちに、たっぷりと英語を浴びさせてあげたい!浴びて浴びて、十分中に溜まって、外に飛び出したとき、それをしっかり受け止め「伝わった経験」を積み重ね、「英語、話せる!」と胸を張って言えるところまでもっていってあげたい。なんてことを思い、指導にあたっています。「英語、話せる!」で、子どもたちの世界や未来はどれだけでも広がります。

というわけで、子どもは時間があるのに、親には時間がない春休み、ぜひっEnglish Treeのスプリングスクールにお子様を送り込んでください。英語のシャワーでずぶ濡れにします!(継続は力なり。入会の方をお勧めします…が、まだ決めかねるという方は、スプリングスクールへの参加だけでも受け付けています。)